+序章 「あなたは妖怪や魔術を信じますか?」+

妖怪、それは日本の昔話に出てくるようなもの。
でも、この物語に出てくる妖怪はそれとは別のもの。
ファンタジー物には亜人というエルフやドワーフなどの種族がいるが、それに近いものである。
人間と同じような姿をしている。
ただ違うのは耳であったり、体格であったり、能力であったり・・・。
そしてこの話の妖怪は、過去人間だった。
死んでから、行き場のない状態になり、当てもなく彷徨う。
妖怪になるには大妖神と呼ばれる、妖怪の長に会わなければならないという。

この話の妖怪というのは、そういったものである。
もうひとつ、通常の人間にはその姿が見えない。



魔術、それは非科学的な術。
この物語でも、それは同じ。
ただ、魔方陣はない。呪文だけ。
魔術を使えば、空を飛ぶことも、一瞬にして別の場所にいくこともできる。
しかし、現代ではそれを信じるものは誰もいない。
人目につくような魔術を使えば人々はそれを解明しようといろいろなことをやらせるだろう。
そして、悪者に捕まれば売り物とされる。
もちろん、世界中使える人間は数十人。
術は人目につく場所での使用は禁止になっている。

もうひとつ、魔術者の他に特定の属性の術のみ使える【能力者】も存在する。
それもまた、人目につく場所での使用は禁止されている。



人が信じないものは、人の目に映っていない。
だから信じない。
噂であったとしても、それは嘘の話。
人々はただ、信じようとしないだけ。
だからこうした結果を招いているのだ。


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